こんばんは。Oたです。
梅雨も明けて、すっかり夏ですね。
夏といえば怪談。
巷では怪談系のイベントなんかもやってるみたいなので、どこかに顔を出したいなと思っています。
ホラー映画も好きですが、誰かが怪談を語っているのを見るのが一番好きかもしれません。
怪談が上手い人の特徴を分析したりしてみるのですが、人それぞれ空気の作り方が全く違っていて、飽きることがありません。
私自身には幽霊が見えたり、憑かれたり、という体験談がないので、これから怪談を蒐集してきたいと思います。
読者の中に、怪談をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか?
突然ですが、私は高校を出て一浪しています。
地元の予備校に1年間通いました。
毎日9:00から17:00頃まで授業があり、その後21:00頃まで自習して帰るのが日課でした。
その予備校は当時、校舎が2つあり、ここでは仮に新校舎と旧校舎と呼ぶことにします。
新校舎と旧校舎は歩いて5〜10分位の距離にあり、自習室は新校舎と旧校舎、両方にありました。
どちらも100人ほど収容できる広い教室でした。
新校舎の自習室は片面が窓になっていて比較的開放感があったのに対し、旧校舎の自習室は絶対に手が届かない高い位置に数カ所、小さな空気孔のような穴が空いているだけの閉鎖的な空間でした。
初めてそこに入った時、監獄だ、と思いました。
授業と授業の合間の空きコマの時間に、よく旧校舎の自習室を利用していました。
そこで自習していると、0.5秒いや、0.1秒位視界が真っ暗になることが時々ありました。
先ほどお話しした構造のせいで、旧校舎の自習室は部屋の明かりが消えるとほぼ真っ暗闇になります。
一瞬、電気が消えたのかな、と思って顔を上げてあたりを見渡すのですが、誰も気づいた様子はありません。
その教室にいる何十人かは、ただ黙々とシャーペンを動かすだけでした。
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というエピソードを今日、ふいに思い出したときに、幽霊が見えるときのことを考えていました。
幽霊を見るとき、見る人と見られる幽霊の間で閉じられた認知空間が生まれると思うのですが、そういうとき怪談を話す人は「ぐぐぐ」とか「サーーー」とか「ドドドド」とか言います。
その擬音(?)を聞くと、おお…!と感動すると同時に少し悲しくなります。
そこまで用意されていたディティール(3階のトイレの一番奥、とか、4時44分44秒とか)も全部爆ぜて、その次元ではないところに一気に飛ばされている気がするからです。
とはいえ、どう表現すれば効果的なのかは私にも分かりませんし、幽霊空間表現が限界を迎えた結果、「結局一番怖いのは人間」みたいなエピソードが人気を集めているのかもしれません。
平成最後の今夏、新しい怪談の形が生まれることを期待しています…!
よい怪談があったら教えてください。
では、おやすみなさい。
Oた